ロードバイク シングルスピード化(Cannondale CAAD8)
2006’キャノンデール CAAD8。
もともとは通常のロードバイクとしてかなりの距離を走り込まれたバイクを、オーナーのご希望でシングルスピード仕様にしました。
デュラエースのトラックハブを使用しました。
車輪の脱着を簡単に行うためにナット留めからクイックレバー式への変更を行いました。
右は標準の120mm用トラックハブ。左側は135mm用中空シャフトと寸法合わせのためのスペーサーです。
シャフトの組み換え作業。
トラックハブはロード用と比べて防水性、防埃性が低いです。
ワコーズのハイマルチグリスを使用して耐久性の低下に抑えています。
シャフトの組み換えが完了しクイックが使える状態になりました。。
クイックシャフトが付きました。ホイール脱着のために重くて大きい15mmスパナを持ち歩く必要がなくなりました。
また今回リヤハブに両コグタイプを使用しておりギヤ比変更のためのホイール反転作業も格段にラクになります。
作業が完了したハブを使ってホイールを組み立てます。
MAVICオープンプロは重量、強度、乗り心地、デザインすべてのバランスがとても良いのが特徴です。
完成したホイール。
スポーク本数は最近の完組みホイールと比べるとかなり多目の32本ですが、細めの段付きスポークと組み合わせることで、またスポークテンションを抑えることで軽快で広範囲に使いやすい性格を得ています。
完成しました。
シングル化により基本的にはシンプルに仕上がっていますが、ハンドルポジションを幅広く調整できるLOOK エルゴステム、バー上部に取り付けたサブブレーキレバー等々パーツアッセンブルに個性的な面が見られます。
車輪の前後移動によるチェーン調整ができないのでシマノ製チェーンテンショナーを装着してシングルギヤ化に対応しています。1/8チェーンで使えるようにするために加工しています。
クランクは昔懐かしいスギノのマイティコンペを44×42Tで装着しています。手で掛け替えて両方使えるようにしました。
車輪の左右両面にギヤを取り付け可能です。
また、固定ギヤ、シングルフリー、どちらでも装着できます。通常は固定ギヤとこの手のチェーンテンショナーを組み合わせることはありません。足を止めた時にチェーンがどうしてもたるんでしまうためです。今回のケースではテンショナーのスプリング強度やチェーンの長さ、チェーンラインなど様々なパターンを何度も試してみてベストなセッティングを探しました。
左右で異なる歯数やタイプのギヤを取り付けることによって走りに変化を付けられます。
坂の手前でホイールを外して反転・・・そんな作業もまた楽しいものです。
【Category; カスタム&メンテナンス 】-【2012/02/09Update】