’70年代 PEUGEOT ミニサイクル


1970年代のプジョーのミニサイクルをレストアしました。
オーナーが譲り受けたときに部品がかなり交換されていてオリジナルの状態とは大分違っていたのですが、できるだけオリジナルの状態に近づけたいとのご要望でした。
たしか昔のサイスポにこの自転車の記事があったはずと思って本棚を探したら・・・ありました、1973年7月号。


持ち込まれた自転車はこのミニNS40の仕様違いのシングルギヤバージョンですがその点以外はほぼ共通で新車当時の状態がよくわかります。
今回はレストアに加えてシングルから、3スピード化も同時に行いました。


アーチワイヤーが結んで留めてありました。
このアーチワイヤーは本来は特殊な専用サイズのものが必要なのですが、おそらく前オーナーがワイヤーが入手できずにこんな方法で留めたのだと思います。
リヤブレーキワイヤーの交換が必要だったので現状のアーチワイヤーのまま換えてみましたが、やはり心細いのでアーチワイヤーも交換したいところです。


作業途中の下からの状態。
アーチワイヤーはまだそのままです。
ガタが大きくて立てられなかったスタンドは新しいものに交換しました。
クランクは懐かしいコッタードです。いろんなところが面白い形をしています。


アーチワイヤーを新しくすることにしました。
純正品は入手できないのでドロップ用のワイヤーを加工して使いました。
上はシマノ製、下はカンパ製です。やはりどちらも合いません
より寸法が近いカンパ製を削って使うことにしました。


反対側は段付きアウターキャップを加工したものとBMX用のワイヤーストッパーを組み合わせました。


クラシックなヘッドライトはオーナーがオークションで純正品を探し出しました。


ブレーキワイヤーとライトのコードはフレームに内蔵します。


ダイナモは純正品ではありませんが同じ年代のものです。


新たに取り付けたシフトレバー。
ワイヤーはフレームに内蔵しています。


70年代のシフトレバーと現在のワイヤーを組み合わせるためにアウターカップやアジャスターを加工しました。


内蔵されたシフトワイヤーはシートチューブの後ろで一回外に出てその後チェーンステーに内蔵されます。


新たに取り付けた3段フリーとディレイラー。



サンプレックス(フランス)の70年代のディレイラーです。


完成です。
ハブ、BB、ヘッドのオーバーホールも行いました。
グリップやシートも交換しました。
70年代の雰囲気をそのままに調子よく、乗りやすくなりました。

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