ロードバイク組替え(2010’Caanonndale CAAD9)


ベテランサイクリスト T・YさんのBike。
キャノンデール“ CAAD8 ”から“ CAAD9 ”へのフレームの変更とパーツも一部交換し、主なパーツにカンパニョーロを使用しました。また最新トレンドのチューブレスタイヤを取り入れています。


2006’キャノンデール CAAD8 フレーム。
“ CAAD7 ”から“ CAAD8 ”になる時にテーパーシートチューブやウイング形状のシートステイが採用され、これ以上のものはアルミでは難しいだろうと思っていました。
“ CAAD7 ”の乗り心地の良さをそのままに、さらによく進むバイクが実現したことに驚きました。


2010’キャノンデール CAAD9 フレーム
カラー/BBQ(ジェットブラック/マット)
サイズ/56
税込¥129,000

伝説的な“ CAAD9(キャドナイン) ”は、世界最高のアルミ製ロードフレームです。レーシングスピードと快適性を最先端の技術で両立させたハイパフォーマンスバイクです。


2010年CAAD9の特徴として“BB30”規格の採用があります。
キャノンデールが発案して、今や他メーカーがこぞって採用するようになった“BB30”規格は直径30mmの太径アクスルがポイントで、重量増加を抑えつつ大幅な剛性アップが狙えるすぐれたシステムです。
シールドベアリングを直接圧入する設計で、穴の径が大きくネジ切りがありません。


専用のアダプターを使用して一般的なBB(JIS規格)を取り付けることも可能です。
手前は圧入の際に使用する専用工具です。
アダプターはアルミ製で45g、税込¥4,200(工具を含まず)。


円筒状で内側にネジが切られています。
外周の一端にラインが入っていて左右がわかりやすくなっています(ネジ切りの向きが違う為 左→正ネジ、右→逆ネジ)。


フレームにセットする際にはヘッドパーツの圧入工具を使用します。
正確な作業のためには欠かせません。


キャノンデールの専用工具とヘッドパーツ圧工具を組み合わせて使います。


メーカー指定のロックタイト(接着剤)を使用します。
アダプターはアルミフレームの場合は何回かの脱着が可能です。
カーボンフレームの場合は一度アダプターをセットするとその後の脱着はできません。


キャノンデールの専用工具はセンターの位置を一致させた状態で圧入するために不可欠です。


少しずつ慎重に圧入します。


アダプターがフレーム内にだいぶ納まりました。


作業途中。端面を一致させるので、もう少し入れる必要があります。


最後は工具のセッティングを変えて仕上げます。


セット完了。正しい位置に納まりました。
JIS規格になり、一般的なBBセットのほとんどのものが装着可能になります。


多くのバイクを所有するオーナーは、このバイクを主にツーリングや朝のひとっ走りで楽しんでいるそうです。
高性能で軽快でしかも信頼性が高く、頼れるパートナーとなってくれることと思います。


メインコンポーネントをカンパで統一。
キャノンデールにはシマノがアッセンブルされている場合が多いですが、これもまたいい感じです。



バーエンドのミラーは実際に使ってみると、予想以上に便利です。
シートポストにはリクセンカウル用のアダプターを装着しています。
サドルバッグをワンタッチで脱着できる優れモノ。
また異サイズのバッグとの付け替えもワンタッチです。


カンパのZONDA 2ウェイフィットとハッチンソン フュージョン3チューブレスタイヤの組み合わせ。
乗り心地がとても良く、特に高速巡航時の路面からの衝撃の少なさには驚かされます。
タイヤの脱着やパンク時の処理などは独特のコツを要しますが、特性を理解した上で上手く使いこなせばロングライドなどで強い味方になります。


BB30フレーム+JISアダプターでカンパのクランクを装着可能になりました。
アウターリングはオーナーが“CTS”に特注した47Tのワンオフです。
チェーンの引っ掛かりのピンや逃げも再現され、CNCの削り跡も美しいこだわりのパーツです。

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